井戸水を飲用水として使っている集落で、子どもの永久歯のエナメル質に、左右同名の歯…
井戸水を飲用水として使っている集落で、子どもの永久歯のエナメル質に、左右同名の歯にそろって白濁した縞や褐色の斑点が多くみられた。原因として最も考えられる飲料水の成分はどれか。
- ⑴ カドミウム腎臓の障害や骨軟化症の原因で、歯の形成期の斑状歯は起こしません。
- ⑵ ヒ素慢性中毒では皮膚の色素沈着や角化などが生じ、エナメル質の斑点の原因ではありません。
- ⑶ 鉛貧血や神経の障害を起こし、歯肉に着色線が生じることはあっても斑状歯の原因ではありません。
- ⑷ フッ化物歯の形成期に高濃度のフッ化物をとり続けると、歯のフッ素症として対称性の白濁や着色が生じます。
- ⑸ 硝酸性窒素乳児のメトヘモグロビン血症の原因になる成分で、歯の着色は起こしません。
解説
原因として最も考えられるのはフッ化物です。歯が形成される時期に、高い濃度のフッ化物を含む水を長く飲み続けると、エナメル質の形成が障害されて歯のフッ素症が起こります。同じ時期に形成される左右同名の歯に、白濁した縞や褐色の斑点が対称的に現れるのが特徴です。飲料水のフッ化物濃度には水質基準が設けられ、適正な濃度では齲蝕予防に役立ちます。
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