8歳の男児。自閉スペクトラム症がある。初めて歯科を受診した日、診療室に入ると大き…
8歳の男児。自閉スペクトラム症がある。初めて歯科を受診した日、診療室に入ると大きな声を出して落ち着かなくなった。保護者によると、予定が急に変わると混乱しやすいという。この患児への対応として適切なのはどれか。
- ⑴ 毎回違う歯科医師が担当して、多くの人に慣れさせる。担当者や環境が変わるたびに混乱しやすいため、なるべく同じ担当者が対応します。
- ⑵ 予告をせずに処置を始め、短い時間で終わらせる。予告のない処置は強い不安とパニックを招き、次の受診をさらに難しくします。
- ⑶ 抑制具で体を固定し、手順の説明は省いて処置に入る。まず行動調整の工夫を試み、説明を省いて体を固定することは避けます。
- ⑷ 待合室で大きな音の音楽を流し、気をそらしておく。音などの感覚刺激に過敏なことが多く、大きな音はかえって混乱を強めます。
- ⑸ 絵カードで診療の手順を順に示し、毎回同じ流れで進める。見通しを目で見える形で示し、手順を一定にすると不安が減り、診療に慣れやすくなります。
解説
絵カードで手順を示し、毎回同じ流れで進める対応が適切です。自閉スペクトラム症のある人は、先の見通しが立たない状況や予定の変化に強い不安を感じやすく、音や光などの感覚刺激に過敏なことも多くあります。視覚的な手がかりで手順を伝え、担当者・場所・順序を一定にすると、少しずつ診療に慣れることができます。急な処置や強い刺激は避けます。
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