8歳の女児。上顎中切歯の間に2mmのすき間があることを保護者が心配して来院した。…
8歳の女児。上顎中切歯の間に2mmのすき間があることを保護者が心配して来院した。上顎側切歯は萌出の途中で、エックス線写真では過剰歯はなく、上唇小帯の付着にも異常はない。この時点の対応として適切なのはどれか。
- ⑴ 後続の歯の萌出に伴って閉じることが多いため、経過を観察する。混合歯列期の正中離開は生理的なことが多く、後続の歯の萌出で自然に閉じていきます。
- ⑵ 中切歯の間にコンポジットレジンを盛り、すき間を埋める。自然に閉じる可能性が高く、歯の形を変える処置は必要ありません。
- ⑶ 側切歯を抜去して、中切歯が移動できる場所を作る。健全な永久歯を抜去する理由はなく、かえって歯列を乱します。
- ⑷ マルチブラケット装置を装着し、この時期のうちにすき間を閉じる。生理的な空隙で自然に閉じることが多く、この時期に装置で閉じる必要は乏しいです。
- ⑸ すき間の原因として、上唇小帯を切除する手術を行う。上唇小帯の付着に異常はなく、切除する理由がありません。
解説
側切歯や犬歯の萌出に伴って閉じることが多いため、経過を観察するのが適切です。混合歯列期の初めには、萌出途中の側切歯や犬歯の歯冠が中切歯の歯根を遠心から押すため、中切歯の歯冠が遠心へ傾いて正中にすき間ができることがあります。これは生理的な時期の特徴で、後続の歯が萌出するにつれて自然に閉じていきます。過剰歯や上唇小帯の異常がある場合は、それに対する処置を検討します。
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