10歳の女児。下顎の成長の様子を説明するため、頭部エックス線規格写真で下顎骨の形…
10歳の女児。下顎の成長の様子を説明するため、頭部エックス線規格写真で下顎骨の形の変化を経年的に重ね合わせて観察した。下顎骨の成長の仕組みとして正しいのはどれか。
- ⑴ 下顎頭の軟骨は一次軟骨で、長管骨の骨端軟骨と同じ仕組みで成長する。下顎頭の軟骨は二次軟骨で、骨端軟骨とは性質が異なります。
- ⑵ 頭蓋冠の骨と同じく、下顎骨は主に軟骨内骨化で形作られる。頭蓋冠は膜内骨化で作られ、下顎骨も大部分は膜内骨化によって形成されます。
- ⑶ オトガイ部の前面で骨が吸収され、下顎は後方へ小さくなっていく。成長とともにオトガイ部は前方へ突出し、下顎は前下方へ成長していきます。
- ⑷ 下顎枝の後縁で骨が添加され、前縁で吸収されて、下顎体が前後に長くなる。下顎枝は後縁で添加、前縁で吸収されながら後方へ移動し、そのぶん下顎体が長くなります。
- ⑸ 下顎骨は乳歯列の完成とともに成長を終え、思春期には大きさが変わらない。下顎骨は思春期にも大きく成長し、成長のピークは身長の伸びとほぼ一致します。
解説
下顎枝の後縁で骨が添加され、前縁で吸収されて、下顎体が前後に長くなるという記述が正しいです。下顎骨は大部分が膜内骨化で作られ、下顎頭の二次軟骨での成長と、骨の表面での添加と吸収によって形を変えながら大きくなります。下顎枝は後縁に骨が添加されて前縁が吸収されることで後方へ移動し、永久歯が並ぶ場所が確保されます。下顎の成長は思春期に大きく、全体として前下方へ伸びていきます。
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