歯周病原細菌が歯肉の結合組織に侵入すると、数時間のうちに炎症反応が起こる。この初…
歯周病原細菌が歯肉の結合組織に侵入すると、数時間のうちに炎症反応が起こる。この初期の反応を担う自然免疫について正しいのはどれか。
- ⑴ ナチュラルキラー細胞は、樹状細胞から抗原の提示を受けて初めて活性化する。ナチュラルキラー細胞は抗原提示を必要とせずに感染細胞を傷害します。
- ⑵ マクロファージは、トル様受容体で菌体成分を認識し、サイトカインを放出する。自然免疫の細胞は、病原体に共通する分子の型をトル様受容体などで認識して反応します。
- ⑶ 補体は、ヘルパーT細胞から分泌される物質で、侵入から数週間後に働き始める。補体は肝臓で作られる血漿タンパク質で、感染の初期から働きます。
- ⑷ 好中球は、細菌に結合する抗体を自ら産生して分泌し、細菌の増殖を抑える。抗体を産生するのは形質細胞で、好中球は貪食と殺菌を担います。
- ⑸ 一度出会った病原体を記憶する細胞が残り、二度目にはより強く速く反応する。免疫の記憶は獲得免疫の特徴で、自然免疫には基本的にありません。
解説
マクロファージがトル様受容体で菌体成分を認識し、炎症性サイトカインを出すという記述が正しいです。自然免疫は病原体が侵入した直後から働く仕組みで、マクロファージや好中球、樹状細胞が、細菌のリポ多糖などの共通する分子の型を受容体で認識します。好中球は貪食と殺菌を担い、補体は感染の初期から細菌の破壊や貪食の促進に働きます。病原体を記憶して二度目に強く反応するのは獲得免疫の特徴です。
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