歯学部の学生がB型肝炎ワクチンを3回接種した。1回目の接種後より、2回目以降の接…
歯学部の学生がB型肝炎ワクチンを3回接種した。1回目の接種後より、2回目以降の接種後に抗体価が速く大きく上昇した。2回目以降にみられたこの応答の特徴として正しいのはどれか。
- ⑴ 抗体を作って分泌するのは、記憶T細胞が分化した細胞である。抗体を作るのはB細胞が分化した形質細胞です。
- ⑵ 記憶細胞が働き、IgGを主とする抗体が一次応答より速く多量に作られる。二次応答では記憶B細胞が速やかに反応し、IgGを中心とする抗体が多量に作られます。
- ⑶ 回数を重ねると抗原と結合する力が弱まり、抗体の質が下がる。接種を重ねると親和性成熟により、抗原と強く結合する抗体が増えます。
- ⑷ 初めて抗原に出会ったときと同じく、IgMを主とする抗体が中心に作られる。IgMが主体となるのは一次応答で、二次応答ではIgGが中心になります。
- ⑸ 他の人が作った抗体を体内に移す、受動免疫による効果である。ワクチン接種は自らが抗体を作る能動免疫です。
解説
記憶細胞が働き、IgGを主とする抗体が一次応答より速く多量に作られるという記述が正しいです。初めて抗原に出会う一次応答では、抗体の産生までに時間がかかり、主にIgMが作られます。その際に記憶B細胞と記憶T細胞が残るため、同じ抗原に再び出会うと二次応答として速やかに多量のIgGが作られます。くり返しの刺激で抗原と強く結合する抗体が選ばれていきます。ワクチンは自ら抗体を作る能動免疫です。
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