48歳の男性。慢性歯周炎で歯肉の生検を行ったところ、結合組織に、核のクロマチンが…
48歳の男性。慢性歯周炎で歯肉の生検を行ったところ、結合組織に、核のクロマチンが車軸状に配列し、細胞質が豊富で核が一方に偏った細胞が多数浸潤していた。この細胞の働きとして正しいのはどれか。
- ⑴ 抗原の提示を受けずに、ウイルス感染細胞を傷害する。抗原提示を必要とせずに感染細胞を傷害するのはナチュラルキラー細胞です。
- ⑵ 細胞質の顆粒からヒスタミンを放出し、血管を拡張させる。ヒスタミンを放出するのは肥満細胞や好塩基球です。
- ⑶ 単球から分化した細胞で、異物を貪食して処理する。単球から分化して貪食するのはマクロファージです。
- ⑷ T細胞から分化した細胞で、感染細胞を直接破壊する。感染細胞を直接破壊するのは細胞傷害性T細胞で、形質細胞とは異なります。
- ⑸ B細胞から分化した細胞で、抗体を作って分泌する。車軸状の核をもつ形質細胞はB細胞が分化したもので、免疫グロブリンを産生します。
解説
この細胞は形質細胞で、B細胞から分化して抗体を作り分泌します。形質細胞は細胞質が豊富で核が一方に偏り、クロマチンが車軸状に並ぶのが特徴です。慢性歯周炎の歯肉には形質細胞が多く浸潤し、歯周病原細菌に対する抗体を産生します。感染細胞を直接破壊するのは細胞傷害性T細胞、貪食するのはマクロファージ、ヒスタミンを放出するのは肥満細胞です。浸潤する細胞の種類から炎症の時期や性質を推定できます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。