24歳の女性。歯科衛生士による歯面清掃で歯面のプラークを完全に除去した。その後、…
24歳の女性。歯科衛生士による歯面清掃で歯面のプラークを完全に除去した。その後、ブラッシングを控えると、歯面には再びプラークが形成されていく。この形成の過程について正しいのはどれか。
- ⑴ バイオフィルムの中の細菌は、浮遊している細菌より抗菌薬が効きやすい。バイオフィルムの細菌は基質に守られ、浮遊した細菌より抗菌薬が効きにくくなります。
- ⑵ 歯面に最初に付着するのは、グラム陰性の偏性嫌気性桿菌である。グラム陰性の嫌気性菌は、プラークが成熟した後期に増えてきます。
- ⑶ プラークの細菌は互いに連絡せず、種類ごとに独立して増殖している。プラーク内の細菌は凝集し合い、情報伝達物質などを介して互いに影響し合っています。
- ⑷ 唾液の糖タンパク質が歯面に被膜を作り、そこにレンサ球菌などがまず付着する。歯面には唾液由来の獲得被膜(ペリクル)ができ、初期付着菌としてレンサ球菌などが付着します。
- ⑸ ミュータンスレンサ球菌は乳糖を材料に不溶性グルカンを作り、歯面に付着する。不溶性グルカンの材料はスクロースで、グルコシルトランスフェラーゼにより合成されます。
解説
歯面に唾液由来の被膜ができ、そこにレンサ球菌などがまず付着するという記述が正しいです。清掃した歯面には数分で唾液の糖タンパク質による獲得被膜ができ、そこへレンサ球菌やアクチノマイセスなどの初期付着菌が付きます。その後、ほかの菌が凝集しながら加わり、時間とともに嫌気性のグラム陰性菌が増えて成熟したバイオフィルムになります。バイオフィルムの細菌は基質に守られ、抗菌薬や免疫の作用を受けにくくなります。
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