ある地域で、喫煙する成人と喫煙しない成人をそれぞれ集め、その後10年間追跡して、…
ある地域で、喫煙する成人と喫煙しない成人をそれぞれ集め、その後10年間追跡して、歯を失った人の割合を比べる研究を計画した。この研究の特徴として正しいのはどれか。
- ⑴ 1回の調査で喫煙と歯の数を同時に調べ、両者の関連をみる研究である。一時点で要因と結果を同時に調べるのは、横断研究です。
- ⑵ 研究者が対象者を無作為に喫煙する群としない群に割り付ける研究である。研究者が要因を割り付けるのは介入研究で、喫煙を割り付けることは倫理的に行えません。
- ⑶ 発生がまれな疾患を、少ない対象者と短い期間で調べるのに適している。まれな疾患を効率よく調べるのに向くのは症例対照研究で、コホート研究は大きな集団と長い期間を要します。
- ⑷ 要因の有無で集団を分けて追跡するため、相対危険を求めることができる。前向きコホート研究では各群の発生率が分かるため、その比として相対危険を求められます。
- ⑸ 歯を失った人と失っていない人を選び、過去の喫煙歴を調べる研究である。結果から出発して過去の要因を調べるのは、症例対照研究の方法です。
解説
要因の有無で集団を分けて追跡するため、相対危険を求められるという記述が正しいです。この研究は、喫煙という要因の有無で集団を分け、将来の結果を追跡する前向きのコホート研究です。各群の発生率が分かるので、その比である相対危険や差である寄与危険を求められます。結果から過去の要因をさかのぼるのは症例対照研究、一時点で調べるのは横断研究です。コホート研究は大きな集団と長い追跡期間を必要とします。
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