ある県の市町村別の資料で、人口あたりの歯科診療所数が多い市町村ほど、住民の平均寿…
ある県の市町村別の資料で、人口あたりの歯科診療所数が多い市町村ほど、住民の平均寿命が長い傾向がみられた。この資料の読み取り方として適切なのはどれか。
- ⑴ 所得や都市化の程度など、両方に関わる別の要因が関係している可能性を考える。集団単位の相関は交絡因子の影響を受けやすく、因果関係を示すものではありません。
- ⑵ 平均寿命が長い地域では高齢者が多いため、診療所が増えたという向きに決める。逆向きの関係も可能性の一つにすぎず、この資料だけでどちらの向きかは決められません。
- ⑶ 歯科診療所の多い市町村に住む個人ほど長生きすると、一人ひとりに当てはめる。集団の傾向を個人に当てはめると、生態学的錯誤と呼ばれる誤りになります。
- ⑷ 歯科診療所を増やせば住民の寿命が延びるという因果関係が証明されたと考える。観察された相関だけでは因果関係は証明できません。
- ⑸ 相関係数が大きければ、別の地域でも同じ結果が得られることが保証されると考える。相関の強さは、他の集団で同じ関係が成り立つことを保証しません。
解説
両方に関わる別の要因が関係している可能性を考えるのが適切です。市町村などの集団を単位とした資料で見られる相関は、所得や都市化の程度といった交絡因子の影響を受けやすく、それだけで因果関係を示すことはできません。また、集団の傾向を個人に当てはめるのは生態学的錯誤という誤りです。因果の向きもこの資料からは決められず、他の地域で同じ関係が成り立つかは別に確かめる必要があります。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。