62歳の男性。歯科治療中に急に呼びかけに反応しなくなった。胸と腹部の動きを見ると…
62歳の男性。歯科治療中に急に呼びかけに反応しなくなった。胸と腹部の動きを見ると、普段どおりの呼吸がみられない。歯科医師は大声で応援を呼び、119番通報とAEDの手配を依頼した。次に行うこととして適切なのはどれか。
- ⑴ 橈骨動脈で1分間かけて脈拍を数え、触れないことを確かめてから圧迫を始める。脈の確認に時間をかけると胸骨圧迫の開始が遅れます。呼吸の確認は10秒以内にとどめます。
- ⑵ 狭心症発作を考えて、ニトログリセリンを舌下に投与して様子をみる。意識と呼吸のない患者に舌下錠は使えず、心停止への対応にもなりません。
- ⑶ 血圧計を巻いて血圧を測り、低下の程度を記録してから処置を決める。心停止が疑われる場面で測定を優先すると、救命に必要な圧迫が遅れます。
- ⑷ ただちに胸骨圧迫を始め、AEDが届いたら電極パッドを装着する。反応がなく普段どおりの呼吸がなければ心停止と判断し、すぐに胸骨圧迫を始めます。
- ⑸ 口腔内の器具を取り除いたあと、回復体位にして意識の回復を待つ。回復体位は呼吸がある場合の体位で、呼吸がなければ心肺蘇生を行います。
解説
ただちに胸骨圧迫を始め、AEDが届いたらパッドを装着するのが適切です。反応がなく普段どおりの呼吸がない場合は心停止とみなし、応援要請と通報の後すぐに胸骨圧迫を開始します。呼吸の確認は10秒以内とし、脈拍や血圧の測定に時間をかけて圧迫の開始を遅らせてはいけません。回復体位は呼吸がある場合にとる体位です。AEDは到着しだい使い、心電図の解析中と通電時以外は圧迫を続けます。
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