84歳の女性。脳梗塞の後遺症で右片麻痺があり、ベッド上で生活している。誤嚥性肺炎…
84歳の女性。脳梗塞の後遺症で右片麻痺があり、ベッド上で生活している。誤嚥性肺炎の既往がある。訪問した歯科衛生士がベッド上で口腔清掃を行う。患者の姿勢として適切なのはどれか。
- ⑴ 仰臥位のまま顔を天井に向け、清掃に使った水を口にためて吐き出させる。仰臥位で水を含ませると吐き出しにくく、誤嚥につながります。
- ⑵ ベッドの背を30度以上起こし、頸部を軽く前に曲げた姿勢にする。上体を起こして頸部を軽く前屈すると、気道が狭まり、水や汚れが咽頭へ流れ込みにくくなります。
- ⑶ 側臥位にする場合は、麻痺のある右側を下にして寝かせる。側臥位では健側を下にし、動きと感覚が保たれた側に液体が流れるようにします。
- ⑷ 枕を外して水平に寝かせ、口を大きく開けて口腔内を見やすくする。水平仰臥位では洗浄液や唾液が咽頭へ流れやすく、誤嚥の危険が高まります。
- ⑸ ベッドの背を起こしたうえで、頭部を後ろへ反らした姿勢を保つ。頸部を後屈すると気道が開いて、液体が気管へ入りやすくなります。
解説
背を30度以上起こし、頸部を軽く前屈させた姿勢が適切です。要介護者の口腔清掃では、清掃中に出る唾液や洗浄水、汚れが咽頭へ流れ込むことが誤嚥性肺炎の原因になります。上体を起こして顎を軽く引くと、気道への流入を防ぎやすくなります。頭部を後ろへ反らすと気道が開き、かえって誤嚥しやすくなります。側臥位をとる場合は健側を下にし、麻痺のある側に液体がたまらないようにします。
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