胸部単純エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。所見として正しいのはどれか。
胸部単純エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。所見として正しいのはどれか。
- ⑴ 心拡大過膨張では心陰影がむしろ細長くなるため、心拡大の所見とは逆になります。
- ⑵ 胸水貯留胸水がたまると肋骨横隔膜角が鈍くなりますが、この画像ではその所見がみられません。
- ⑶ 肺の過膨張横隔膜の平低化と肋間腔の開大がみられ、肺の過膨張を示しています。
- ⑷ すりガラス陰影すりガラス陰影は間質性肺炎などでみられる所見で、この画像の特徴ではありません。
- ⑸ 肋間腔の狭小化過膨張では肋間腔はむしろ開大します。狭小化は逆の所見です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。示された胸部単純エックス線写真では、横隔膜が平らに下がり、肋間腔が開いて胸郭が前後に膨らみ、心陰影が細長い滴状心になっています。これらは肺に空気がたまって膨らみすぎた過膨張の所見で、慢性閉塞性肺疾患でみられる典型的な変化です。所見は一つずつ確かめ、症状や経過と合わせて読み取りましょう。慢性閉塞性肺疾患では呼吸機能検査の結果も合わせて確認します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成