血中(1 →3 )-β-D-グルカンが高値となるのはどれか。
血中(1 →3 )-β-D-グルカンが高値となるのはどれか。
- ⑴ ムコール症ムコールの細胞壁にはβ-D-グルカンがほとんど含まれず、上昇しません。
- ⑵ 溶連菌感染症溶連菌は細菌であり、β-D-グルカンは産生しません。
- ⑶ アスペルギルス症アスペルギルスの細胞壁にβ-D-グルカンが含まれ、深在性感染で血中濃度が上昇します。
- ⑷ リケッチア感染症リケッチアは細胞内で増える細菌で、真菌の細胞壁成分は関係しません。
- ⑸ 新型コロナウイルス感染症ウイルス感染そのものでは上昇しません。ただし合併する真菌感染では上がり得ます。
解説
正解は⑶です。β-D-グルカンは多くの真菌の細胞壁に含まれる多糖で、血中で高値となれば深在性真菌症を疑います。アスペルギルス症やカンジダ症、ニューモシスチス肺炎がその代表です。ただしすべての真菌に当てはまるわけではなく、ムコールやクリプトコックスの細胞壁にはほとんど含まれないため、これらの感染では上昇しません。溶連菌感染症・リケッチア感染症・新型コロナウイルス感染症は真菌によるものではないので、上昇の理由がありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成