問1 文章中の空欄 ア と イ に入る語句の正しい組合せを,次の1 ~4 のうち…
植生と遷移に関して,科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 森林内を観察している場面 アユム:この森林の林冠部は葉っぱで覆われていて,林床付近は暗い感じだね。高さの 異なる樹木の階層構造が見られるけれど,高木層で目立つものは2 種類で,広 葉樹と針葉樹の本数がちょうど半分ずつくらいかな。低木層ではどんな割合かな。 ミライ:低木は広葉樹ばかりで,針葉樹は見当たらないね。ということは,この ア は陽樹かもしれないね。このまま遷移が進むと,最終的には構成種が 大きく変化しない状態が続く イ になるんだろうね。 アユム:この森林は火山の麓にあるから,噴火して溶岩が流れて荒原になり,次第に 草原になって,今の森林になったのかな。 ミライ:最初は,草原に低木がまばらに生えていて,次第に大きな樹木で林冠が覆われ て,陽樹が育たなくなったのだろうね。台風などで木が倒れると,森林内に 高木を欠く場所,つまりギャップができるよね。そうすると, ウ まで光 が届き,ギャップ以外では成長しにくい エ の種子が発芽して成長するよ うになって,植生の多様性が増すんだね。
問1 文章中の空欄 ア と イ に入る語句の正しい組合せを,次の1 ~4 のうちから 一つ選べ。
- 1 ア:広葉樹 イ:極相林低木層に広葉樹があるので、広葉樹を陽樹とはいえません。
- 2 ア:広葉樹 イ:混交林広葉樹を陽樹とする点と、混交林とする点の両方が合いません。
- 3 ア:針葉樹 イ:極相林低木層に育たない針葉樹が陽樹で、行きつく先が極相林です。
- 4 ア:針葉樹 イ:混交林構成する種が変わらなくなった状態は、混交林ではなく極相林です。
解説
正解は3です。低木層に広葉樹しか見られないということは、暗い林床でも育つのは広葉樹で、針葉樹は育っていないということです。つまりアに入るのは針葉樹で、これは明るい場所でしか育たない陽樹だと考えられます。遷移が進んで構成する種が大きく変わらなくなった状態を極相といい、その森林を極相林といいます。混交林は針葉樹と広葉樹が混じった状態を指す言葉です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00013.htm)を加工して作成