問2 次の文章は,林床の植物についてのミライとアユムと先生の会話である。文章中の…
植生の多様性と分布について,問1 ~問4 に答えよ。
問2 次の文章は,林床の植物についてのミライとアユムと先生の会話である。文章中の空欄 ウ オ に入る記号の正しい組合せを,次のページの1 ~4 のうちから一つ選 べ。
ミライ:春先の山では,この時期に花を咲かせる色々な植物が見られますね。 先 生:そうですね。この写真(図2 )は,ニリンソウという植物の花です。ニリンソウ は,夏緑樹林(落葉広葉樹林)の林床では生育できますが,照葉樹林(常緑広葉 樹林)の林床では,生育しにくいと言われています。照葉樹林でも,林道や林 の縁の部分で見られることはありますが,ニリンソウの生育場所にこのような 特徴が見られる理由を考えてみてください。 図2 アユム:林床の明るさと関係しているのかな。 ミライ:このグラフ(図3 )を使って考えてみようよ。早春に,照葉樹林の林床で生育で きる植物を ウ ,ニリンソウのように夏緑樹林の林床で生育する植物を エ とすると,ニリンソウが照葉樹林の林床で育ちにくい理由が説明でき そうだね。 二酸化炭素の吸収速度 相対値 ↑ 吸 収 放 出 ↓ C D A B 図3 アユム:そうだね。たとえば照葉樹林の林床の光の強さが オ だと考えれば,ニリ ンソウは,そこでは生育できないね。
- 1 ウ:A エ:B オ:C暗い林床で生育できるのは補償点の低いBのほうです。
- 2 ウ:A エ:B オ:D植物の割り当ても、林床の光の強さの読み取りも当てはまりません。
- 3 ウ:B エ:A オ:C補償点の低いBが照葉樹林の林床向き、Aがニリンソウで、林床の光はC程度です。
- 4 ウ:B エ:A オ:DDの明るさがあればAの植物も生育できるので、育ちにくい理由になりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は3です。図3のBは弱い光でも二酸化炭素の吸収が0を上回る、補償点の低い曲線なので、暗い照葉樹林の林床でも生育できる植物にあたります。Aは補償点が高く強い光で吸収量が大きくなる曲線で、ニリンソウのように明るい早春の夏緑樹林の林床で育つ植物です。照葉樹林の林床の光がC程度しかなければ、Aの植物は光合成が足りず生育できません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00010.htm)を加工して作成