ヒトの皮膚の細胞と肝臓の細胞では、つくられるタンパク質の種類が異なります。その一…
ヒトの皮膚の細胞と肝臓の細胞では、つくられるタンパク質の種類が異なります。その一方で、どちらの細胞も同じ遺伝情報をもっています。このことを説明したものとして最も適切なものはどれか。
- ⑴ 皮膚の細胞と肝臓の細胞では、分化のときにゲノムを構成するDNAの一部が別の配列に組みかわるため。分化しても配列は組みかわらず、どちらの細胞も同じゲノムをもっています。
- ⑵ 一つの遺伝子がゲノムを構成するDNAのほぼ全体を占めていて、細胞ごとに読み取り方を変えているため。個々の遺伝子はゲノムを構成するDNAのごく一部にすぎません。
- ⑶ どちらの細胞もゲノムとして同じDNAをもつが、細胞のはたらきに応じて発現する遺伝子が異なるため。同じゲノムをもちながら、はたらいている遺伝子が違うことが細胞の違いを生みます。
- ⑷ どちらの細胞でもゲノムに含まれる遺伝子が同じ順に読み取られていて、読み取りの速さの違いが細胞の違いを生むため。遺伝子は決まった順に読み取られるのではなく、細胞ごとに発現するものが選ばれます。
解説
正解は⑶です。一つの個体を構成する細胞は、遺伝的にはすべて同一で、同じゲノムをもっています。違いを生むのは、どの遺伝子がはたらいているかです。すべての遺伝子が常に発現しているわけではなく、細胞のはたらきに応じて発現する遺伝子が異なるため、つくられるタンパク質の種類が変わります。なお、個々の遺伝子はゲノムを構成するDNAのごく一部にすぎないことも、あわせて押さえておきましょう。
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