問2 生徒Yは,日本の行政機関の課題について次のレポートにまとめた。レポート中の…
「公共」の授業で,生徒たちが日本の行政について学習している。問1 ~問5 に答えよ。
問2 生徒Yは,日本の行政機関の課題について次のレポートにまとめた。レポート中の C , D にあてはまるものの組合せとして適切なものを,下の1 ~4 のうちから 一つ選べ。
レポート 日本の行政機関の課題は,行政機能の急速な拡大にあるようです。資料1 のとおり,内閣 提出法案は議員提出法案と比べて,一貫して成立率が C ことがわかります。国会では 大枠の法律だけを定める委任立法が多く,中央省庁の官僚の裁量が大きくなっているので す。その影響もあり,官僚が巨額の公共事業費をめぐる関連業界との癒着に対して批判を受 けたこともあります。また,官僚と政治家,企業との間に生ずる密接な利害関係は,資料2 のような官僚の民間企業や特殊法人などへの再就職につながり,「 D 」と批判され,汚 職・政治腐敗の温床となる危険性などの指摘も受けました。 資料1 法案の提出件数・成立率 資料2 D のイメージ 内閣提出法案 (件) 成立率 (%) 提出法案数 2004 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22(年) 内閣提出法案成立率 議員提出法案成立率 議員提出法案 (資料1 平成16 年~令和4 年「衆議院の動き」により作成) (資料2 池上彰『社会人として必要な経済と政治が5 時間でざっと学べる』により作成)
- 1 C:低い D:天下り内閣提出法案の成立率は議員提出法案より低くはありません。
- 2 C:低い D:族議員成立率の比較も、批判される言葉も当てはまりません。
- 3 C:高い D:天下り内閣提出法案の成立率が高く、官僚の再就職は天下りと批判されてきました。
- 4 C:高い D:族議員族議員は特定分野に影響力をもつ議員のことで、再就職を指す語ではありません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は3です。資料1からは、内閣が提出する法案の成立率が、議員が提出する法案の成立率より一貫して高いことが読み取れます。与党が多数を占める国会に内閣が法案を出すためです。また、退職した官僚が関係の深い民間企業や特殊法人へ次々と再就職することを天下りといい、汚職や政治腐敗の温床になると批判されてきました。族議員は特定分野に影響力をもつ議員を指す別の言葉です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成