問5 下水処理場では,水質汚濁の進んだ水を浄化するため,活性汚泥法などが用いられ…
(5 ・6 のどちらか1 題を選び解答する) 私たちの身のまわりには,細菌や菌類などの微生物が多数存在している。微生物発見の歴史と 私たちの生活に関わりのある微生物について,問1 ~問5 に答えよ。
問5 下水処理場では,水質汚濁の進んだ水を浄化するため,活性汚泥法などが用いられてい る。活性汚泥法に関する記述として最も適切なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 汚濁の進んだ水を長時間放置し,水中の微生物を利用して汚濁物から有機物を合成して浄化している。微生物は有機物を分解して水をきれいにします。汚濁物から有機物を合成するのでは、かえって汚れが増えてしまいます。
- 2 活性汚泥中の微生物を用いて,酸素のない条件で汚濁の原因である有機物を分解している。活性汚泥法では空気を吹き込みます。酸素のない条件で行うのは、メタン発酵などの別の方法です。
- 3 活性汚泥中の微生物を加熱殺菌したのち,他の微生物が生産する抗生物質によって有機物を分解している。微生物を殺してしまっては分解できません。抗生物質を使う方法でもありません。
- 4 活性汚泥中の微生物を用いて,空気を入れて汚濁の原因である有機物を分解している。空気を送って微生物の呼吸を活発にし、水中の有機物を分解させます。これが活性汚泥法です。
解説
正解は4です。活性汚泥法では、微生物を多く含む汚泥(活性汚泥)と下水を混ぜた水そうに空気を吹き込みます。酸素がある状態で微生物が活発に呼吸し、水に溶けている有機物を分解して二酸化炭素と水に変えます。そのあと汚泥を沈めて上ずみの水を分離します。生態系で分解者がはたらいているのと同じ仕組みを、人の手で速く進めているものだといえます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00011.htm)を加工して作成