問1 表1 の A , B , C に入る火山の形の組合せとして最も適当なものを…
マグマの成分と火山の形や岩石について科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 火山や岩石について考えている場面 テツオ:岩石を区別して名前を付ける必要性がよく分からないです。 先 生:火星や金星は玄武岩質に分類される岩石ばかりだけれど,地球だけに岩石の多様性が見 られ,それが地球が生きている証なのです。岩石は,形成過程や含まれる鉱物,化学 組成などに基づいて名前が決まります。特に火成岩については,表1 のように分類され ます。今回は,この表を基に考えていきましょう。 表1 火成岩の分類の一例 マグマの性質 玄武岩質 安山岩質 デイサイト・流紋岩質 SiO2 量 少ない 多い マグマの温度 高い 低い マグマの粘性 小さい 大きい 代表的な火山の形 A B C 火山岩 玄武岩 安山岩 デイサイト・流紋岩 深成岩 斑れい岩 閃緑岩 花こう岩 密度(g/cm3) 約3.0 約2.7 造 岩 鉱 物 の 割 合 体 積 % 無色鉱物 その他の鉱物 有色鉱物 かんらん石 角閃石 黒雲母 斜長石 (Ca に富む) (Na に富む) 石英 カリ長石 輝石 主な酸化物の 量(重量%) Al2O3 MgO Na2O K2O CaO FeO+Fe2O3
問1 表1 の A , B , C に入る火山の形の組合せとして最も適当なものを, 下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
(あ) (い) (https://travel-navi.visit-hokkaido.jp/library/ より) (https://dggs.alaska.gov/popular-geology/kids/ volcanoes.html より) (う)
- 1 A:あ B:い C:う順序が逆です。粘性の小さい玄武岩質のAがなだらかな形、粘性の大きいCが盛り上がった形になります。
- 2 A:あ B:う C:いAが誤りです。玄武岩質のマグマは流れやすいので、盛り上がった形にはなりません。
- 3 A:い B:あ C:うAが誤りです。円すい形になるのは中間の安山岩質で、玄武岩質はもっとなだらかになります。
- 4 A:う B:い C:あ玄武岩質はなだらかな(う)、安山岩質は円すい形の(い)、流紋岩質は盛り上がった(あ)で、粘性の順と一致します。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。火山の形は、マグマの粘りけで決まります。Aは二酸化ケイ素が少なく、温度が高くて粘性の小さい玄武岩質のマグマなので、溶岩が遠くまで流れて傾斜のなだらかな火山(う)になります。Bは安山岩質で、溶岩と火山灰が交互に積み重なった円すい形の成層火山(い)になります。Cは二酸化ケイ素が多く、粘性の大きいデイサイト・流紋岩質なので、溶岩が流れずに火口付近で盛り上がったごつごつした溶岩ドーム(あ)になります。粘りけが大きいほど背が高く急な形になる、と覚えておきましょう。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成