問4 下線部都市特有の災害について,このような浸水害が起こりやすくなる原因として…
防災について科学的に探究した。問1 ~問4 に答えよ。 災害に対する意識について発表している場面 私たちの学校は低地に位置していて,災害の危険がある場所に立地しています。そこで私は, 研究テーマとしてハザードマップに関する意識調査を行いました。地学基礎を学んでいる高校 2 年生に質 問3 下線部学習前より学習後で防災意識が高まったについて,質問3 と質 授業では低地特有の災害についても,ハザードマップを使って学習しました。図1 は学校周辺 で発生する可能性のある災害を知っているかの質問に対し,「知っている」と答えた人を対象に具 体的に想定される災害名を聞いたアンケート調査結果を円グラフで示したものです。この図1 か ら,ほとんどの人は自分の身の回りでどんな災害が起こるのか知っていて,一部の人は鉄道との 立体交差(アンダーパス)の水没等の浸水害のような都市特有の災害も意識していることが分かり ました。 洪水(広範囲の水害) 51 % その他 3 % 火山災害 2 % 土砂災害 8 % 液状化 16 % 浸水害(アンダーパスの水没等) 20 % 図1 想定される災害
問4 下線部都市特有の災害について,このような浸水害が起こりやすくなる原因として最も適 当なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 地表面がコンクリートやアスファルトで広く覆われることで,降った雨水がしみ込むことができないため。地表がコンクリートやアスファルトで覆われて雨水がしみ込みにくくなることが、アンダーパスなど低い場所に水が集中する都市特有の浸水害の主な原因であり、正しい説明です。
- 2 傾斜地が多く,斜面を一気に流れ下ってきた水があふれるため。傾斜地を水が流れ下ってあふれる現象は山地や丘陵地での土砂災害・洪水に関わるもので、舗装された都市部特有の浸水害の主原因とは言えません。
- 3 埋立地が多く,土壌中の水分量が多いため。埋立地であることと土壌中の水分量の多さは、アンダーパスなどの浸水害が起こりやすくなる直接の原因としては適切ではありません。
- 4 礫質の堆積物が多く,しみ込んだ雨水がすぐに地下水として湧き出てくるため。礫質の堆積物が多い地盤ではむしろ雨水がしみ込みやすく地下水として流れていくため、地表に水があふれる都市特有の浸水害の説明としては誤りです。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は1です。都市部では地表がコンクリートやアスファルトで広く舗装されているため、降った雨水が地面にしみ込みにくく、行き場を失った雨水が短時間で道路や低い場所に集まりやすくなります。その結果、周囲より低い位置にあるアンダーパスなどでは水が急激にたまり、浸水害が起こりやすくなります。傾斜地の存在や埋立地の土壌水分、礫質の地盤による地下水の湧出は、いずれもこの都市特有の浸水の主な原因としては適切ではありません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00019.htm)を加工して作成