右肺尖部の肺癌の胸壁への浸潤による症状はどれか。
右肺尖部の肺癌の胸壁への浸潤による症状はどれか。
- ⑴ 散瞳交感神経が障害されると起こるのは縮瞳です。散瞳ではありません。
- ⑵ 構音障害構音障害は脳血管障害など中枢神経の障害でみられる症状です。
- ⑶ 閉眼困難閉眼困難は顔面神経麻痺の症状で、この部位の浸潤では起こりません。
- ⑷ 上肢の疼痛腕神経叢を巻き込むことで、肩から上肢にかけての疼痛が生じます。
解説
正解は⑷です。肺尖部にできた肺癌が胸壁へ広がると、鎖骨下を走る腕神経叢を巻き込んで、肩から上肢にかけての強い痛みやしびれを生じます。これをパンコースト腫瘍といいます。あわせて交感神経の頸部星状神経節が障害されると、縮瞳・眼瞼下垂・発汗低下を特徴とするホルネル症候群が現れます。散瞳ではなく縮瞳である点に注意しましょう。構音障害や閉眼困難は脳神経の障害でみられる症状です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-03_04_05.html)を加工して作成