訪問看護と訪問介護の担当者、A さんと妻を含めた退院前カンファレンスが開催された…
次の文を読み115〜117 の問いに答えよ。A さん(37 歳、男性)は妻(40 歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィーで週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法が導入された。A さんは四肢遠位筋に筋萎縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。
訪問看護と訪問介護の担当者、A さんと妻を含めた退院前カンファレンスが開催された。妻から「夜間に停電になったらどうすればよいですか」と発言があった。このときの妻への訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 電動式でない車椅子を購入するよう勧める。車椅子の種類は停電時の呼吸の確保とは関係しません。
- ⑵ 訪問看護事業所が発電機を貸し出すと伝える。発電機の貸し出しは訪問看護事業所の役割ではありません。
- ⑶ バッグバルブマスクでの用手換気の指導を行う。バッテリーが尽きたときに備え、家族が用手換気の方法を身につけておきます。
- ⑷ 停電時にハザードマップを確認するよう提案する。ハザードマップは避難の判断に使うもので、停電への直接の備えにはなりません。
解説
正解は⑶です。在宅で人工呼吸器を使っている場合、停電は生命に直結します。内部バッテリーや外部バッテリーで一定時間は動きますが、それも尽きたときに備えて、バッグバルブマスクによる用手換気の方法を家族が身につけておくことが欠かせません。あらかじめ練習しておけば、慌てずに対応できます。発電機の貸し出しは事業所の役割ではなく、ハザードマップは避難の判断に使うもの、車椅子の購入はこの問いへの答えになりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成