A さん(69 歳、女性)は、主治医、訪問看護師とともに、母(91 歳)を自宅で…
A さん(69 歳、女性)は、主治医、訪問看護師とともに、母(91 歳)を自宅で看取った。死亡確認の直後、A さんは涙ぐみながら「母のためにもっとできることがあったのではないかと申し訳なく思います」と話した。このときに訪問看護師が行うA さんへの対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 遺族の会を紹介する。遺族の会は後に役立つ資源ですが、この場でまず必要なのは話を聴くことです。
- ⑵ 母への思いを傾聴する。そばに寄り添って母への思いを聴くことが、この段階で最も支えになります。
- ⑶ 遺品を整理することを勧める。遺品の整理を促すのは早すぎ、気持ちを置き去りにしてしまいます。
- ⑷ 新たなことに取りかかるよう促す。新たなことへの促しは、悲嘆の過程をたどる時間を奪ってしまいます。
解説
正解は⑵です。看取りの直後に語られる「もっとできることがあったのではないか」という言葉は、ごく自然な悲嘆の表れです。この段階では助言や提案ではなく、そばに寄り添って母への思いを聴くことが何よりの支えになります。介護を振り返って語るなかで、自分がしてきたことの意味に気づいていく過程でもあります。遺族の会の紹介や遺品の整理、新たなことへの促しは、いずれも今のAさんの気持ちを置き去りにしてしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成