A さんは、左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され、組織プラスミノーゲンアクチベータ…
次の文を読み115〜117 の問いに答えよ。A さん(72 歳、男性)。妻と2人暮らし。朝6時に、妻が一緒に寝ていたA さんの様子がおかしいことに気付き、救急車を呼んだ。A さんは病院に搬送された。病院到着時、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅱ- 10。右片麻痺および失語がみられる。A さんのバイタルサインは、体温37.0 ℃、呼吸数20/分、心拍数110/分、血圧150/90 mmHg。身長160 cm、体重60 kg。頭部CT で明らかな異常所見はなく、頭部MRI を行う予定である。
A さんは、左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され、組織プラスミノーゲンアクチベータ〈t-PA〉による血栓溶解療法が行われた。入院から2日後、右片麻痺は残存しているものの、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 3 と改善がみられた。多職種カンファレンスで経口栄養を検討したが、言語聴覚士による評価では、Aさんは誤嚥のリスクが高いと判断され、経鼻胃管による経管栄養を行うこととなった。A さんに行う経管栄養法について適切なのはどれか。
- ⑴ 白湯から開始する。白湯から始める決まりは、ありません。
- ⑵ 開始前に胃残渣を確認する。消化が追いついているかを、確かめられます。
- ⑶ 経鼻胃管挿入中は嚥下訓練を中止する。管を入れたままでも、訓練は続けます。
- ⑷ 1日の目標摂取エネルギー量は2,200 kcal とする。体重から求めると、多すぎる量になります。
解説
正解は⑵です。注入する前に胃に残っている量を確かめることで、消化が追いついているかが分かり、嘔吐や誤嚥を防げます。白湯から始める決まりはなく、嚥下訓練は管を入れたままでも続けます。目標の摂取量は体重から求め、2,200は多すぎます。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成