このときのA さんのアセスメントで適切なのはどれか。
次の文を読み94〜96 の問いに答えよ。A さん(55 歳、男性)。胃癌のため胃全摘出術を受けた。術中の出血量は300 mLで、輸血は行われなかった。既往歴に特記すべきことはない。入院時身長166 cm、体重78 kg。手術後1日、硬膜外持続鎮痛法が行われているが、A さんは創部痛が強いため呼吸が浅く、離床はできていない。このときのバイタルサインは、体温37.1 ℃、呼吸数22/分、脈拍120/分、血圧162/90 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉93 %(鼻カニューラ2L/分酸素投与下)。Hb 13.8 g/dL。尿量60 mL/時。意識清明、心音および呼吸音に異常なし。頸静脈怒張なし。下肢に浮腫なし。創部に熱感や発赤を認めない。腹腔ドレーンからは少量の淡血性排液があるが、膿性ではなく、異臭もない。
このときのA さんのアセスメントで適切なのはどれか。
- ⑴ 貧血のため脈拍が速い。ヘモグロビンは、基準の範囲にあります。
- ⑵ 疼痛のため血圧が高い。痛みで交感神経が高ぶり、血圧が上がっています。
- ⑶ 創部感染のため体温が高い。創部に熱感も発赤もなく、感染は考えにくい状況です。
- ⑷ 心不全のため呼吸数が多い。頸静脈の怒張も浮腫もありません。
解説
正解は⑵です。この方は創部の痛みが強く、痛みによって交感神経が高ぶって血圧が上がり、脈も速くなっています。ヘモグロビンは基準の範囲で貧血はなく、体温は37度台前半で創部に熱感や発赤もないため感染とはいえず、心不全を示す所見も認められません。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成