定期受診のため外来を受診した。バイタルサインは、体温37.5 ℃、呼吸数32/分…
次の文を読み103〜105 の問いに答えよ。A君(2歳6か月、男児)。両親との3人暮らし。脳性麻痺と診断され、自力で座位の保持と歩行はできず専用の車椅子を使用している。話しかけると相手の目を見て笑顔を見せ、喃語を話す。食事はきざみ食でスプーンを使うことができるが、こぼすことが多く介助が必要である。排泄、清潔および更衣は全介助が必要である。
定期受診のため外来を受診した。バイタルサインは、体温37.5 ℃、呼吸数32/分、心拍数120/分、血圧108/48 mmHg であった。両上肢と手関節は屈曲、両下肢は交差伸展し、背を反らしており、全身が緊張している。母親は看護師に「Aは、便は出ない日がありますが大体毎日出ています。時々夜遅くまで眠らない日がありますが日中は機嫌良くしています」と話した。母親に指導すべき内容で優先度が高いのはどれか。
- ⑴ 感染予防感染を疑う所見は、示されていません。
- ⑵ 筋緊張の緩和和らげることが、呼吸や食事の改善につながります。
- ⑶ 排便コントロールおおむね毎日出ており、問題は大きくありません。
- ⑷ 呼吸機能の悪化予防緊張を和らげることが、先になります。
- ⑸ 睡眠パターンのコントロール日中は機嫌よく過ごせています。
解説
正解は⑵です。両上肢が曲がり両下肢が交差して背を反らすという全身の強い緊張がみられ、呼吸数や心拍数も速くなっています。この緊張を和らげることが、呼吸や食事、変形の予防すべてにつながるため最も優先されます。排便や睡眠は、今のところ大きな問題ではありません。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成