入院後2か月が経過し、主治医からは退院の話も出始めた。Aさんは入院をきっかけに大…
次の文を読み112〜114 の問いに答えよ。Aさん(19 歳、男性、大学生)は、実家近くのアパートに1人で暮らしている。ある日、線路沿いの道を裸足で歩きながら険しい表情でカッターナイフを振り回し、ぶつぶつと独り言を言い続けていたことから警察に保護された。Aさんは、警察から連絡を受けた両親とともに精神科病院を受診したが「自分は命を狙われている」、「この人たちは自分の親じゃない」と言い、医療者に対しても拒否的な態度をとっている。診察の結果、Aさんは統合失調症と診断された。Aさんの頭髪は乱れ、食事や睡眠がとれていない様子であったため、そのまま医療保護入院をすることになった。
入院後2か月が経過し、主治医からは退院の話も出始めた。Aさんは入院をきっかけに大学を休学している。Aさんの両親が「Aは学業の遅れを心配して、退院後すぐに復学したいと言っています。Aはすぐに復学できるのでしょうか」と相談してきた。看護師の説明として適切なのはどれか。
- ⑴ 「復学の時期を大学に判断してもらいましょう」判断を、大学に委ねることではありません。
- ⑵ 「復学できる状態になるまで退院を延期しましょう」退院を延ばす理由には、なりません。
- ⑶ 「ご両親からAさんに焦らないよう説得してください」説得は、両親の負担を増やします。
- ⑷ 「まずは家庭での日常生活に慣れることから始めましょう」段階を踏むことで、無理のない復学につながります。
解説
正解は⑷です。入院から2か月で症状が落ち着いたばかりなので、まず家庭での暮らしのリズムを取り戻すことから始めます。段階を踏むことで、無理のない復学につながります。大学に判断を委ねることや退院を延ばすこと、説得を求めることは適切ではありません。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成