外来で点滴静脈内注射が開始され、入院した。夕方からA さんの表情に落ち着きがない…
次の文を読み97〜99 の問いに答えよ。A さん(72 歳、男性)は、アパートの1 階に1 人で暮らしている。家族や親戚はいない。15 年前から心不全のために利尿薬を毎朝内服している。半年前に要支援2 の認定を受け、介護予防通所介護を週に2 回利用している。早朝、A さんは玄関の外で座り込んでいるところを近所の人に発見され救急搬送された。来院時、体温37.4 ℃、呼吸数20/分、脈拍98/分、血圧100/70 mmHg であった。血液検査と尿検査の結果、脱水症と診断された。
外来で点滴静脈内注射が開始され、入院した。夕方からA さんの表情に落ち着きがない様子や看護師の説明を聞かない様子がみられた。夜間から朝までぶつぶつと独り言を話していた。A さんの看護で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 夜間の病室内の照明を消す。真っ暗にすると、かえって混乱します。
- ⑵ 日中に車椅子での散歩を介助する。リズムが整い、夜間の混乱が和らぎます。
- ⑶ A さんに点滴を抜かないように説明する。説明だけでは、覚えていられません。
- ⑷ 夜間は睡眠導入薬の処方を医師に依頼する。薬は、せん妄を強めることもあります。
解説
正解は⑵です。慣れない入院と脱水をきっかけにせん妄が起きていると考えられます。日中に体を起こして散歩し、日の光を浴びることで生活のリズムが整い、夜間の混乱が和らぎます。照明を完全に消すことや説明だけ、薬に頼ることは、根本の手だてになりません。関連する内容もあわせて確かめ、つながりで覚えておきましょう。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成