生後12 時間で周期性呼吸と左鎖骨下に心雑音が認められた。体温37.0 ℃、呼吸…
次の文を読み41〜43 の問いに答えよ。在胎30 週3 日、正常分娩で出生した男児。出生体重1,250 g、身長38 cm。出生直後に啼泣あり、羊水混濁はなかった。小児科医の蘇生処置後、直ちにNICU に入院した。保育器に収容され、体温36.1 ℃、呼吸数40/分、心拍数160/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98 %(保育器内酸素濃度25 %)であった。
生後12 時間で周期性呼吸と左鎖骨下に心雑音が認められた。体温37.0 ℃、呼吸数52/分、心拍数180/分、血圧48/18 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98 %(保育器内酸素濃度25 %)。最も考えられる合併症はどれか。
- ⑴ 未熟児無呼吸発作20秒以上の呼吸停止が起こり、心雑音は伴いません。
- ⑵ 未熟児動脈管開存症心雑音と広い脈圧から、最も考えられる合併症です。
- ⑶ 一過性多呼吸〈TTN〉生後まもなく、改善していく病態です。
- ⑷ 呼吸窮迫症候群〈RDS〉酸素飽和度が保てなくなり、所見が合いません。
解説
正解は⑵です。左鎖骨下に心雑音が聞かれ、脈圧が30mmHgと広く、頻脈と周期性呼吸を伴うことから、未熟児動脈管開存症が最も考えられます。動脈管を通って血液が肺へ流れ込むことで、このような所見が現れます。未熟児無呼吸発作では20秒以上の呼吸停止が起こり、心雑音は伴いません。一過性多呼吸は生後まもなく改善し、呼吸窮迫症候群では酸素飽和度が保てなくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp150511-03.html)を加工して作成