日齢3。呼吸数50/分、全身状態は良好である。聴診で、胸骨左縁第2肋間を最強点と…
次の文を読み47〜49 の問いに答えよ。A さん(32 歳、初産婦)。妊娠35 週0日、破水と陣痛発来で来院した。羊水混濁や胎児心拍の異常は認めず、来院後5時間で、経腟分娩となった。児は出生時、筋緊張の低下を認め自発呼吸がなかった。体位を整えて口鼻腔内吸引を行い、身体の羊水を拭き取った後、皮膚刺激を行った。約1分間皮膚刺激を行っても自発呼吸が認められず、心拍数は6秒間に4回であったため、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉モニターを装着し、生後2分からroom air で人工呼吸を開始した。約30 秒間人工呼吸を行ったところ、 泣を始め、心拍数130/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉80 % であった。人工呼吸を中止したところ努力呼吸は認めなかったため、生後10 分まで観察を継続した後に蘇生を終了し、病棟で呼吸状態を観察することとした。
日齢3。呼吸数50/分、全身状態は良好である。聴診で、胸骨左縁第2肋間を最強点とする連続性の心雑音を聴取した。心エコー検査で主肺動脈内に逆行性の血流を認め、動脈管開存症と診断された。今後、児の急性心不全を早期に発見するために注意すべき徴候はどれか。2つ選べ。
- ⑴ 尿量の減少腎血流が低下し、尿量が減っていきます。
- ⑵ 呼吸数の低下心不全では、呼吸数はむしろ増えます。
- ⑶ 心拍数の低下心拍数も、心不全では増加します。
- ⑷ 哺乳量の減少哺乳のたびに息苦しくなり、量が減っていきます。
- ⑸ 心尖拍動の消失心尖拍動は消失せず、むしろ亢進します。
解説
正解は⑴と⑷です。動脈管開存症で心不全が進むと、心拍出量が減って腎血流が低下し尿量が減ります。また哺乳のたびに息苦しくなるため哺乳量が減り、体重も増えにくくなります。心不全では呼吸数と心拍数はむしろ増え、心尖拍動は消失せず亢進するため、増える方向の変化として捉えることが大切です。日々の体重と哺乳の様子を記録し、変化を早く捉えていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成