その日の夜間に、A さんは帝王切開術による分娩となった。術後3日、術後経過は順調…
次の文を読み54、55 の問いに答えよ。A さん(29 歳、初産婦)は妊娠28 週1日に間欠的な下腹部の鈍痛と赤茶色の帯下の出現を自覚した。かかりつけの産婦人科病院を緊急受診したところ、頸管長の短縮が確認されて切迫早産の診断で入院となった。子宮収縮抑制薬の点滴静脈内注射が開始された。
その日の夜間に、A さんは帝王切開術による分娩となった。術後3日、術後経過は順調で、A さんは乳房の軽度緊満感を自覚している。A さんの児の状態も安定している。助産師はA さんに母乳栄養に関する指導を行うことにした。A さんへの説明内容で適切なのはどれか。
- ⑴ 搾乳した母乳は常温で保存する。搾母乳は冷蔵または冷凍で保存し、常温では保存しません。
- ⑵ 本日から直接授乳が可能である。児は在胎27週で出生しており、直接授乳はまだ難しい段階です。
- ⑶ 乳頭刺激は1日1回の頻度にする。分泌を保つには、1日8回程度の搾乳が必要になります。
- ⑷ 母乳は壊死性腸炎の予防に有効である。早産児に起こりやすい壊死性腸炎を減らすことが知られています。
解説
正解は⑷です。母乳に含まれる成分は腸管の粘膜を守り、早産児に起こりやすい壊死性腸炎を減らすことが知られているため、搾乳して届けることに大きな意味があります。搾母乳は冷蔵または冷凍で保存し、常温では保存しません。児はNICUにおり直接授乳はまだ難しく、乳汁分泌を保つには1日8回程度の搾乳が必要になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成