出産後6か月、糖尿病の定期検査のため来院した。血糖コントロールは良好である。A …
次の文を読み39〜41 の問いに答えよ。A さん(36 歳、初産婦)。祖父と母親が2型糖尿病の治療を受けている。自然妊娠して妊娠初期に、妊娠中の明らかな糖尿病〈overt diabetes in pregnancy〉の診断を受けた。妊娠中は、自己血糖測定の値に応じてインスリン自己注射を行い、食事は6回の分割食で血糖コントロールは良好であった。3,400 g の児を正常分娩にて出産し母児同室中である。
出産後6か月、糖尿病の定期検査のため来院した。血糖コントロールは良好である。A さんは「退院後は自分の糖尿病の治療と初めての育児で毎日が大変でした。でも、最近は自分なりの育児ができるようになり、自信がついてきました。近い将来、もう1人子どもが欲しいです」と言う。A さんへの説明として適切なのはどれか。
- ⑴ 「次回の妊娠に向けて、引き続き血糖をコントロールしていきましょう」妊娠前からの血糖管理が、合併症を防ぐ鍵になります。
- ⑵ 「糖尿病が治ってから妊娠をするようにしましょう」糖尿病が治ることを前提にした説明はできません。
- ⑶ 「月経が再開したらインスリンは終了できます」月経の再開でインスリンを終了することはありません。
- ⑷ 「お子さんは糖尿病になる心配はないでしょう」体質が受け継がれる可能性があり、心配ないとは言えません。
解説
正解は⑴です。糖尿病がある女性では、妊娠前からの血糖のコントロールが胎児の先天異常や合併症を防ぐ鍵になります。次の妊娠を望むAさんには、今から引き続き管理を続けるよう伝えることが適切です。糖尿病が治ることを前提にはできず、月経の再開でインスリンを終了することもなく、児にも体質が受け継がれる可能性があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成