日齢5の正期産新生児。哺乳は良好だが、胸部聴診で収縮期心雑音を聴取した。聴取した…
日齢5の正期産新生児。哺乳は良好だが、胸部聴診で収縮期心雑音を聴取した。聴取した心雑音の最強点を図に示す。バイタルサインは、体温37.2 ℃、呼吸数80/分、心拍数150/分(整)、血圧65/40 mmHg、下肢の経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉99 %(room air)であった。心雑音の原因として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 機能性心雑音呼吸数が増えており、機能性雑音とは考えにくくなります。
- ⑵ 重症肺動脈狭窄症最強点が異なり、チアノーゼを伴うことが多くなります。
- ⑶ 心室中隔欠損症胸骨左縁下部を最強点とする収縮期雑音が特徴です。
- ⑷ 総肺静脈還流異常症酸素飽和度は保たれており、該当しません。
- ⑸ 動脈管開存症動脈管開存症では、連続性の雑音が聴かれます。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。心室中隔欠損症では、生後数日たって肺血管の抵抗が下がると左から右への短絡が増え、胸骨左縁下部を最強点とする収縮期雑音が聴かれます。下肢の酸素飽和度が99%と保たれているためチアノーゼ性心疾患ではありません。機能性雑音は呼吸数が増えることはなく、動脈管開存症では連続性雑音が聴かれます。経過によっては自然に閉じることもあるため、心不全の徴候を観察していきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成