A さん(31 歳、初産婦)。妊娠30 週3日で下腹部痛を訴え、かかりつけ医を受…
A さん(31 歳、初産婦)。妊娠30 週3日で下腹部痛を訴え、かかりつけ医を受診し、子宮口2cm 開大、切迫早産のため周産期医療センターに搬送された。搬送後、分娩が進行し経腟分娩となった。A さんは、助産師がバースレビューを実施した際に「早く産まれたのでNICU に入院して一緒にいられない。おっぱいは張ってきたけど飲ませてあげられない」と話した。助産師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 「無事に出産できたことを受け入れましょう」今の気持ちを否定することになり、適切ではありません。
- ⑵ 「早産になってしまった原因について考えましょう」原因を考えさせることは、自責の念を強めてしまいます。
- ⑶ 「直接授乳できなくても搾乳した母乳はあげられます」母親としてできることを示し、分泌の維持にも役立ちます。
- ⑷ 「お母さんは先に退院できるので、その間に体調を整えましょう」分離がさらに強調され、今の思いに応えていません。
解説
正解は⑶です。Aさんは児に直接授乳できないことを嘆いていますが、搾乳した母乳を届けることはできます。それが母親としての役割を果たす実感につながり、乳汁分泌の維持にも役立ちます。無事な出産を受け入れるよう促すことや原因を考えさせることは気持ちを否定する対応になり、退院の話は今の思いに応えていません。搾乳の方法と保存の仕方を具体的に伝え、続けられるよう支えることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成