A さん(35 歳、初産婦)。3,300 g の児を正常分娩した。分娩所要時間は…
A さん(35 歳、初産婦)。3,300 g の児を正常分娩した。分娩所要時間は15 時間30 分で出血量は350 mL。会陰裂傷はⅡ度で縫合術施行。分娩後1時間経過した時点で「縫ったところが、急にとても痛くなってきた。腟の奥も圧迫されてる感じがする」と訴えがあった。体温37.5 ℃、脈拍84/分、血圧122/66 mmHg。出血量は35 mL、子宮底は臍高で硬度は良好だった。このときの助産師の対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ トイレで排尿を促す。排尿を促しても、痛みの原因は確かめられません。
- ⑵ 会陰および腟部を診察する。血腫の有無を確かめるため、まず診察する必要があります。
- ⑶ 鎮痛薬の処方を医師に依頼する。痛みを抑えるだけでは、原因の発見が遅れてしまいます。
- ⑷ 1時間後に出血量を確認すると説明する。時間をおくと、血腫が大きくなるおそれがあります。
解説
正解は⑵です。縫合した部位の痛みが急に強まり、腟の奥に圧迫感を訴えることは、腟壁や外陰に血腫ができている可能性を示します。外出血が少なくても内部に血液がたまっていることがあるため、まず会陰と腟部を診察して確かめます。排尿を促すことや鎮痛薬の依頼、時間をおいて確認する対応では、血腫の発見が遅れてしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成