生後3週、児は保育器の中で経管栄養を行っている。呼吸補助や酸素投与は不要で、体重…
次の文を読み47〜49 の問いに答えよ。在胎週数32 週、出生体重1,800 g、児心音低下のため緊急帝王切開で出生した男児。出生直後、 泣なく筋緊張は低下。温めたタオルで羊水を拭き取り、口鼻腔内から白色の分泌物を吸引した。心拍は6秒間に3回であった。直ちに人工呼吸が行われ、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉モニターと心電図モニターが装着された。生後2 分が経過しても自発呼吸を認めなかったため、気管挿管による人工呼吸と胸骨圧迫が開始された。生後5分の評価で、心拍数50/分、自発呼吸はなく、全身性チアノーゼを認めた。
生後3週、児は保育器の中で経管栄養を行っている。呼吸補助や酸素投与は不要で、体重は出生体重に回復し、本日初回の眼底検査を受けることになった。このときの児への対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 空腹時の検査を避ける。嘔吐を避けるため、むしろ哺乳直後を避けます。
- ⑵ 照明下で検査を実施する。照明は必要ですが、注意すべき点として最も重要ではありません。
- ⑶ 検査前に抗菌薬を点眼する。検査前に用いるのは散瞳薬で、抗菌薬ではありません。
- ⑷ 開瞼器の圧迫による迷走神経反射に注意する。眼球の圧迫で徐脈や無呼吸が起こるため、監視を続けます。
解説
正解は⑷です。未熟児網膜症の眼底検査では開瞼器を使うため、眼球が圧迫されて迷走神経反射が起こり、徐脈や無呼吸を招くことがあります。検査中は心拍と呼吸の監視を続けます。検査は散瞳薬を点眼し明るい照明のもとで行いますが、嘔吐を避けるため哺乳直後は避け、抗菌薬の点眼も前投与としては行いません。検査後も反射による変化が起こりうるため、しばらく観察を続けることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成