最初に投与すべきなのはどれか。
次の文を読み47〜49 の問いに答えよ。在胎週数32 週、出生体重1,800 g、児心音低下のため緊急帝王切開で出生した男児。出生直後、 泣なく筋緊張は低下。温めたタオルで羊水を拭き取り、口鼻腔内から白色の分泌物を吸引した。心拍は6秒間に3回であった。直ちに人工呼吸が行われ、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉モニターと心電図モニターが装着された。生後2 分が経過しても自発呼吸を認めなかったため、気管挿管による人工呼吸と胸骨圧迫が開始された。生後5分の評価で、心拍数50/分、自発呼吸はなく、全身性チアノーゼを認めた。
最初に投与すべきなのはどれか。
- ⑴ ドパミン循環が安定しない段階で検討する薬で、最初ではありません。
- ⑵ 生理食塩液出血によるショックが疑われるときに用います。
- ⑶ 新鮮凍結血漿凝固因子を補う製剤で、蘇生の第一選択ではありません。
- ⑷ アドレナリン心拍数60/分未満が続くときに投与する薬剤です。
- ⑸ 重炭酸ナトリウム蘇生の初期には用いない薬剤です。
解説
正解は⑷です。有効な人工呼吸と胸骨圧迫を行っても心拍数が60/分未満のままであれば、アドレナリンを投与します。生理食塩液は出血によるショックが疑われるときに用い、ドパミンは循環が安定しない段階で検討します。重炭酸ナトリウムは蘇生の初期には用いず、投与の順序を手順に沿って覚えることが大切です。蘇生の流れの中で、どの段階で何を行うのかを順序立てて覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成