その後の半年間、A さんは毎月受診し経過は順調であった。A さんは「昨年から悩ん…
次の文を読み41〜43 の問いに答えよ。A さん(64 歳、女性)は夫が昨年に他界し、3人の子どもと別居しており現在1人暮らしである。婦人科外来を受診し「昨年から軟らかいかたまりが腟のところに触れられる。押すと戻るがまた出てきて困っている。下着とこすれて、おりものが多い」と訴えた。診察の結果、A さんは膀胱下垂を中心とした骨盤臓器脱と診断された。Aさんはペッサリーによる矯正を行うことになり、助産師が保健指導を実施することとなった。
その後の半年間、A さんは毎月受診し経過は順調であった。A さんは「昨年から悩んでいたけど、いまはスッキリしました。治療してよかったです」と話した。今後もペッサリーの自己着脱は継続し、受診頻度は減らす方針である。今回の受診時に助産師が確認すべきA さんの状態はどれか。2つ選べ。
- ⑴ 骨量骨量はペッサリーの使用とは直接関係しません。
- ⑵ 腟内pH腟内pHを定期的に測る必要はありません。
- ⑶ 排尿の状態装着の位置によって、排尿が妨げられることがあります。
- ⑷ 排便の状態排便の状態は、この時点での確認項目ではありません。
- ⑸ 腟出血の有無腟壁のびらんや潰瘍による出血を見逃さないためです。
解説
正解は⑶と⑸です。ペッサリーを長く使っていると、腟壁がこすれてびらんや潰瘍を生じ、出血することがあるため腟出血の有無を確かめます。また装着の位置によって排尿が妨げられたり、逆に尿漏れが現れたりするため排尿の状態も確認します。骨量や腟内pH、排便の状態は、この時点で確かめるべき項目ではありません。自己着脱を続ける場合も、定期的に腟内の状態を診てもらうことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-03_04_05.html)を加工して作成