児は無事に出生した。出生体重3,800 g。Apgar〈アプガー〉スコアは1分後…
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。A さん(38 歳、初産婦)。妊娠26 週3日。身長160 cm、体重64 kg(非妊時体重60 kg)。本日の75 gOGTT で負荷前105 mg/dL、1時間値190 mg/dL、2時間値160 mg/dL であり、妊娠糖尿病と診断された。
児は無事に出生した。出生体重3,800 g。Apgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5 分後10 点。生後1時間、児のバイタルサインは直腸温36.8 ℃、呼吸数55/分、心拍数150/分。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98 %(room air)であり、診察上明らかな異常所見は認めなかった。この児に注意すべき合併症はどれか。
- ⑴ 低血糖高インスリン状態が続き、低血糖を起こしやすくなります。
- ⑵ 低体温直腸温36.8℃で、低体温の所見はありません。
- ⑶ 頭蓋内出血アプガースコアも良好で、所見はみられません。
- ⑷ 新生児一過性多呼吸呼吸数55/分は正常範囲で、所見はありません。
- ⑸ 先天性甲状腺機能低下症マススクリーニングで確かめる疾患で、所見はありません。
解説
正解は⑴です。3,800gの巨大児は母体の耐糖能の異常を背景としていることがあり、出生後に母からの糖の供給が絶たれると高インスリン状態が続いて低血糖を起こしやすくなります。症状が乏しいこともあるため血糖の測定と早期授乳が欠かせません。体温や呼吸は保たれており、ほかの合併症を示す所見はありません。出生後早期からの授乳と、血糖値の経過の観察を続けることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成