児の管理をするにあたり、注意すべき合併症はどれか。
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。A さん(33 歳、初妊婦)。既往歴や生活歴に特記すべきことはなかったが、妊娠28週頃から高血圧を指摘され、内服薬による治療を受けている。妊娠39 週5日、経腟分娩で男児を出産した。児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点。児の身体所見:身 長 49.2 cm(50 パーセンタイル)体 重 2,515 g(3パーセンタイル)頭 囲 33.3 cm(50 パーセンタイル)
児の管理をするにあたり、注意すべき合併症はどれか。
- ⑴ 高血糖むしろ低血糖に注意が必要になります。
- ⑵ 多血症慢性的な低酸素により、赤血球が増えて多血症となります。
- ⑶ 顔面神経麻痺顔面神経麻痺は、鉗子分娩などで生じる損傷です。
- ⑷ 呼吸窮迫症候群正期産であり、呼吸窮迫症候群の危険は高くありません。
- ⑸ 高カルシウム血症むしろ低カルシウム血症に注意が必要です。
解説
正解は⑵です。妊娠高血圧症候群のもとで育った児は、子宮内で慢性的に低酸素の状態に置かれるため、赤血球を増やして酸素を運ぼうとし、出生後に多血症となりやすくなります。血液が濃くなると黄疸や血栓も問題になります。この児は頭囲が保たれた不均衡型の発育不全で、低血糖や呼吸窮迫症候群には注意しますが高血糖は起こりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成