病棟師長はA さんの分娩を担当した助産師に、速やかに助産録を記載するよう伝えた。…
次の文を読み53〜55 の問いに答えよ。A さん(36 歳、初妊婦、専業主婦)。B 市在住で、夫(35 歳、会社員)と2人暮らし。A さんは双胎妊娠で、妊娠高血圧症候群を合併していたため、妊娠34 週から管理入院していた。本日、妊娠37 週4日。腹痛と性器出血があり、常位胎盤早期剝離と診断され、緊急帝王切開分娩となった。第1子は女児で出生時体重2,500 g、Apgar〈アプガー〉スコア1分後5点、5分後8点であった。第2子は男児で出生時体重2,350g、Apgar〈アプガー〉スコア1分後2点、5分後2点。出生後2時間で死亡した。
病棟師長はA さんの分娩を担当した助産師に、速やかに助産録を記載するよう伝えた。担当助産師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 第1子用と第2子用の2部作成する。助産録は児ごとではなく、産婦ごとに作成します。
- ⑵ 分娩経過記録の記載を手術室看護師に依頼する。分娩経過の記録は、担当した助産師が自ら記載します。
- ⑶ 妊娠高血圧症候群に関する記載は医師の診療録に委ねる。助産の視点から、必要な事項を記載する必要があります。
- ⑷ 緊急手術に関するインフォームド・コンセントの内容を記載する。説明と同意の内容も、後から確かめる根拠として記載します。
解説
正解は⑷です。助産録には、分娩の経過とともに、緊急手術に際して行った説明と同意の内容も記載します。後から経過を確かめる根拠となるためです。助産録は児ごとではなく産婦ごとに作成し、分娩経過の記録は担当した助産師が自ら書きます。妊娠高血圧症候群についても、助産の視点から必要な事項を記載します。助産録は5年間保存することが義務づけられている点もあわせて覚えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成