28 歳の初産婦。妊娠初期から膀胱炎を繰り返していた。妊娠28 週に、排尿時の痛…
28 歳の初産婦。妊娠初期から膀胱炎を繰り返していた。妊娠28 週に、排尿時の痛みと37.5 ℃の発熱を訴えてかかりつけの産婦人科を受診した。腎盂腎炎と膀胱炎との鑑別で確認する所見はどれか。
- ⑴ 頻尿頻尿はどちらにもみられ、鑑別の決め手になりません。
- ⑵ 細菌尿細菌尿はどちらでも認められます。
- ⑶ 残尿感残尿感も両者に共通する症状です。
- ⑷ 腰背部の叩打痛腎臓まで炎症が及んでいることを示す所見です。
解説
正解は⑷です。腎盂腎炎は腎臓まで炎症が及ぶため、背中を軽く叩くと響く叩打痛がみられ、高熱や悪寒を伴います。膀胱炎では叩打痛はありません。頻尿、残尿感、細菌尿はどちらにもみられる所見であり、鑑別の決め手にはなりません。妊娠中は尿管が拡張して腎盂腎炎を起こしやすいため、早めの受診を勧めます。放置すると敗血症や早産につながるため、発熱を伴う尿路症状は見逃せません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-03_04_05.html)を加工して作成