日齢2。児の体重は2,410 g で、前日から30 g 減少している。児は完全母…
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。A さん(33 歳、初妊婦)。既往歴や生活歴に特記すべきことはなかったが、妊娠28週頃から高血圧を指摘され、内服薬による治療を受けている。妊娠39 週5日、経腟分娩で男児を出産した。児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点。児の身体所見:身 長 49.2 cm(50 パーセンタイル)体 重 2,515 g(3パーセンタイル)頭 囲 33.3 cm(50 パーセンタイル)
日齢2。児の体重は2,410 g で、前日から30 g 減少している。児は完全母乳栄養で約1〜2時間ごとに哺乳している。児の哺乳力は良好だが、左右の乳房を10分程度哺乳すると眠ってしまい、A さんは眠った児をそのままコットに寝かせている。児には軽度の腹部膨満が認められる。排便は出生後5回、粘稠性の強い濃緑色の便が認められる。朝、ヨーグルト状の凝乳塊を含む白色物の嘔吐が認められた。助産師のA さんへの指導で正しいのはどれか。
- ⑴ 人工乳の追加体重の減少は生理的範囲で、追加は必要ありません。
- ⑵ 哺乳後の排気飲み込んだ空気を出すことで、腹部膨満と嘔吐を防げます。
- ⑶ 3時間ごとの定時授乳この時期は、児の欲求に応じて授乳することが大切です。
- ⑷ A さんの乳製品の摂取制限母親の乳製品を制限する根拠はありません。
解説
正解は⑵です。哺乳の途中で眠ってしまい、そのまま寝かされていることから、飲み込んだ空気が胃にたまって腹部膨満と嘔吐を招いていると考えられます。哺乳の後に排気を行うよう指導することが適切です。体重の減少は生理的範囲で人工乳の追加は不要であり、頻回授乳を妨げる定時授乳や母親の食事制限も必要ありません。授乳の途中で眠ってしまう場合の起こし方も、あわせて伝えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成