A さんは「今後の妊娠を見据えた上で、乳癌の検査について知りたい」と言う。乳癌の…
次の文を読み36〜38 の問いに答えよ。A さん(34 歳、未妊婦)。3か月前から、月経の数日前から月経中にかけて下腹部痛が強くなっていることを自覚し、近くの産婦人科を受診した。月経は規則的で量は正常。既往歴 : 特記すべきことはない。生活歴 : 大学卒業後は銀行に就職し、職場で知り合った夫と半年前に結婚した。結婚後も仕事を継続し、生活に充実感を感じている。家族歴 : 母方の祖母が乳癌で死亡。母親は乳癌の手術歴がある。身体所見 : 身長160 cm、体重55 kg。検査所見 : 内診にて骨盤内に強い癒着や圧痛はみられない。経腟超音波検査で左卵巣内に2cm 大の子宮内膜症性囊胞が確認された。
A さんは「今後の妊娠を見据えた上で、乳癌の検査について知りたい」と言う。乳癌の検査に関するA さんへの説明で適切なのはどれか。
- ⑴ 「授乳中は癌の発見が難しくなります」乳房が張ってしこりに気づきにくく、発見が遅れます。
- ⑵ 「妊娠中は妊娠後期に検査を受けましょう」必要であれば、妊娠中期までに行います。
- ⑶ 「超音波検査では悪性の確定診断ができます」確定診断には、組織診が必要になります。
- ⑷ 「A さんの年齢では超音波検査の有効性は低くなります」乳腺が密な年代では、超音波検査が有効になります。
解説
正解は⑴です。授乳中は乳房が張って硬くなるためしこりに気づきにくく、乳腺炎と間違われることもあって発見が遅れやすくなります。妊娠中の検査は必要であれば妊娠中期までに行い、超音波検査では確定診断はできません。30歳代では乳腺が密なため、マンモグラフィより超音波検査の方が有効になります。年齢や妊娠の予定に応じて、適した検査を選ぶことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成