入院時の腟分泌物の細菌培養検査の結果、B 群溶血性レンサ球菌〈GBS〉が検出され…
次の文を読み41〜43 の問いに答えよ。A さん(28 歳、初妊婦、会社員)。自然妊娠し、妊娠7週で診療所を受診し、多胎妊娠と診断された。妊娠11 週1日、大学病院の産婦人科を紹介され受診した。
入院時の腟分泌物の細菌培養検査の結果、B 群溶血性レンサ球菌〈GBS〉が検出された。入院後も羊水流出は続いていた。妊娠34 週4日、A さんに38.2 ℃の発熱と子宮に軽度の圧痛を認め、子宮口は1cm 開大、子宮口から少量の混濁した羊水の流出がみられた。出血傾向はない。脈拍102/分、血圧132/86 mmHg。血液検査データは、白血球16,500/μL、Hb 10.5 g/dL、血小板40 万/μL、CRP 4.2 mg/dLであった。緊急帝王切開術による分娩の方針となった。A さんへの説明内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 絨毛膜羊膜炎となっている。発熱と炎症所見、混濁した羊水がそろっています。
- ⑵ 古典的帝王切開術となる。通常の子宮下部横切開で行うことができます。
- ⑶ 子宮体部は摘出となる。子宮の摘出が必要な状況ではありません。
- ⑷ 産科DIC の状態である。出血傾向はなく、産科DICにはあたりません。
- ⑸ 児はNICU での管理が必要となる。早産で感染にさらされており、管理が必要になります。
解説
正解は⑴と⑸です。38.2℃の発熱、子宮の圧痛、混濁した羊水、白血球とCRPの上昇がそろっており、絨毛膜羊膜炎と判断されます。また在胎34週の早産で感染にさらされた児は、呼吸障害や敗血症の危険があるためNICUでの管理が必要です。古典的帝王切開や子宮摘出は要さず、出血傾向もなく産科DICではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成