妊娠41 週1日、分娩誘発を行ったが、有効な陣痛は発来しなかった。41 週2日の…
次の文を読み51、52 の問いに答えよ。29 歳の1回経産婦。妊娠41 週0日、予定日超過で入院した。これまでの妊娠経過は母児ともに順調であった。既往歴 : 前回は妊娠38 週で体重3,280 g の児を正常分娩した。身体所見 : 身長160 cm、体重65 kg。体温36.5 ℃、脈拍72/分、整、血圧110/78 mmHg。子宮口4cm 開大、展退度80 % 以上、Station −1、子宮頸管の硬度は軟、子宮口の位置は前方、未破水。胎児推定体重は3,030 g で形態異常はない。胎位は頭位、胎児心拍数は130 bpm。陣痛発来はしていない。検査所見 : 尿蛋白(−)、尿糖(−)。
妊娠41 週1日、分娩誘発を行ったが、有効な陣痛は発来しなかった。41 週2日の6時ころから自然に陣痛が発来した。10 時、子宮口全開大、Station +3 で自然破水した。14 時、陣痛間欠3分、陣痛発作45 秒。内診所見は、矢状縫合が横径に一致し、Station +4。体温36.6 ℃、脈拍88/分、整、血圧114/76 mmHg。胎児心拍数陣痛図で、基線細変動は正常で、胎児心拍数150 bpm、時折、軽度の変動一過性徐脈がみられる。現在の状態で異常な所見はどれか。
- ⑴ 陣痛間欠3分陣痛間欠3分は、この時期として適切な間隔です。
- ⑵ 陣痛発作45 秒陣痛発作45秒も、適切な持続時間になります。
- ⑶ 変動一過性徐脈軽度であり、細変動も保たれているため許容されます。
- ⑷ 胎児心拍数150 bpm150bpmは、正常範囲にあたります。
- ⑸ 矢状縫合が横径に一致この下降度で横径のままであることは、回旋の異常です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。子宮口全開大から4時間が経過し児頭もステーション+4まで下降しているのに、矢状縫合が横径のままであることは第2回旋が進んでいない低在横定位を示す異常所見です。陣痛間欠3分、発作45秒は適切な陣痛で、心拍数150bpmも正常範囲、軽度の変動一過性徐脈も許容される所見になります。体位の工夫などで回旋を促しながら、医師と対応を相談していきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成