子宮収縮薬の投与開始後に陣痛が増強して、20 時に子宮口8cm 開大、Stati…
次の文を読み42〜44 の問いに答えよ。A さん(38 歳、初産婦)。妊娠39 週4日に規則的な陣痛を自覚して、かかりつけの産婦人科病院に来院し、14 時に入院した。これまでの妊娠経過は順調であった。既往歴 : 緑内障に対して点眼治療を継続中。生活歴 : 妊娠前から喫煙、妊娠中3本/日。家族歴 : 実母が高血圧症。身体所見 : 身長155 cm、入院時体重62 kg(非妊時体重53 kg)。体温36.7 ℃、血圧120/77 mmHg。陣痛間欠4分、陣痛発作50 秒、陣痛発作時は会話が困難な程度の痛みを感じている。胎児心拍数陣痛図は正常である。子宮口4cm 開大、展退度50 %、Station −1、未破水。
子宮収縮薬の投与開始後に陣痛が増強して、20 時に子宮口8cm 開大、Station+2 となった。23 時に子宮口全開大、Station +4 まで下降したが娩出には至っていない。胎児心拍数陣痛図では胎児心拍の異常はない。A さんは陣痛発作時に子宮収縮の自覚はあるが硬膜外麻酔によって痛みは緩和されている。分娩までの時間がかかっていることについてA さんは心配している。児の娩出までの時間を短縮する目的でA さんに提案する内容として正しいのはどれか。
- ⑴ 子宮収縮に合わせた努責努責感が鈍くなるため、意識的な努責が有効になります。
- ⑵ 麻酔量の増加努責感がさらに鈍り、分娩が長引いてしまいます。
- ⑶ 室内の歩行全開大で下降しており、歩行できる段階ではありません。
- ⑷ 飲水飲水は、娩出までの時間の短縮にはつながりません。
- ⑸ 浣腸この段階で浣腸を行うことはありません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。硬膜外麻酔では努責感が鈍くなるため、子宮収縮に合わせて意識的にいきむよう促すことで娩出までの時間を短くできます。児頭はステーション+4まで下降しており有効な方法です。麻酔量を増やすと努責感がさらに鈍り、歩行や飲水、浣腸はこの段階の対応にはなりません。それでも進まない場合は、吸引分娩などを医師と相談していきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成