A さんは正常分娩後順調に経過し、退院3週後に母乳外来を訪れた。「急に寒気がして…
A さんは正常分娩後順調に経過し、退院3週後に母乳外来を訪れた。「急に寒気がして、熱を測ったら38.9 ℃でした。左の乳房が触るだけで痛くて、赤ちゃんも嫌がって飲みません」と話した。左乳房の外側上部に硬結があり、発赤がみられた。どろっとした乳汁が少量分泌された。A さんへの対応で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 「授乳は中止しましょう」授乳を続けた方が、乳汁のうっ滞を防げます。
- ⑵ 「抗菌薬が必要となります」化膿性乳腺炎が疑われ、抗菌薬の治療が必要です。
- ⑶ 「市販の解熱薬を内服してください」自己判断で市販薬を勧めることは適切ではありません。
- ⑷ 「乳房のしこりの部分を温めましょう」炎症がある部位は、温めず冷やすようにします。
- ⑸ 「しこりがなくなるまで搾乳してください」搾乳だけでは、感染の治療にはなりません。
解説
正解は⑵です。38.9℃の発熱に乳房の強い痛み、発赤、硬結がそろっており、化膿性乳腺炎が疑われるため抗菌薬による治療が必要です。授乳は続けた方が乳汁のうっ滞を防げます。市販の解熱薬は自己判断で勧めず、炎症のある部位は温めるのではなく冷やし、搾乳だけでは解決しません。授乳を続けながら冷罨法を行い、安静と水分の摂取も勧めていきます。乳房の状態を確かめ、改善しない場合は再度の受診を勧めます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成