生後8時間に経口哺乳を開始した。生後1日にビタミンK2 シロップを投与し、人工乳…
次の文を読み47〜49 の問いに答えよ。30 歳の初産婦。妊娠41 週3日に陣痛が発来したため入院した。妊婦健康診査で、HBs 抗原陽性、HBe 抗原陰性。その他の異常は指摘されていなかった。入院時、子宮口8cm 開大。直ちに分娩監視装置を装着したところ軽度の変動一過性徐脈が認められた。入院から1時間後に児を娩出した。娩出時に血性羊水が認められた。出生直後、児の啼泣は弱く、筋緊張が低下していたため、インファントラジアントウォーマー下で児の足底を刺激した。出生から30 秒後には、あえぎ呼吸で心拍数は6秒間に8 回であった。体重は3,000 g 前後、外表奇形は認められない。
生後8時間に経口哺乳を開始した。生後1日にビタミンK2 シロップを投与し、人工乳による補足を開始した。生後3日に血便がみられ、アプト試験で変色なし、血便の検査で好酸球の集積が認められた。呼吸状態や哺乳力に異常はなかった。この児の血便の原因として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 新生児メレナビタミンKを投与しており、考えにくくなります。
- ⑵ 母体血の嚥下アプト試験で変色がなく、母体血は否定されます。
- ⑶ ミルクアレルギー人工乳の開始後に生じ、好酸球の集積が確かめられます。
- ⑷ 胎便関連性腸閉塞腹部膨満や排便の遅れを伴う病態です。
- ⑸ 新生児壊死性腸炎全身状態の悪化を伴い、所見が異なります。
解説
正解は⑶です。人工乳を始めた後に血便が現れ、アプト試験で母体血が否定され、便に好酸球が集積していることからミルクアレルギーが考えられます。全身状態は良好で、新生児メレナはビタミンKの投与で予防され、胎便関連性腸閉塞や壊死性腸炎では腹部膨満や全身状態の悪化を伴います。人工乳を中止し、医師に報告して経過を観察していきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-03_04_05.html)を加工して作成